酒は旨い

最近物忘れがひどいけれど、美味しいお酒は覚えておきたい。そんな備忘録。

番外編:尿路結石になった話

 

 

 2021年4月21日。

 夜勤前の朝8時、いつもより少し遅く起きた斎藤は、左の脇腹の痛みに顔を歪ませていた。

 

 …何だこの痛みは。

 

 とりあえず30分待つ。この時は左脇腹から下腹部にかけての痛みだったので、腸が動いている痛みなのかなって淡い期待があった。

 8時30分になった。いや、だめだこれは。痛すぎて動けん。寝てても起きててもつらい。背中まで痛い。1番楽な姿勢は左向いて膝抱えてる姿勢。右向くとなんか重力で押されてる感じがして死にたくなる。

 痛みのピークにあるが、気休めに鎮痛剤を飲む。効かねえ。1時間待ったけどやっぱり効かねえ。いつもは頼りになるロキソニンなんて全く意味をなさない。

 1時間の間に色々調べた。

 尿路結石か膵炎だなこれ……つら……尿路結石なら水飲めばいいけどなんせ痛くて何も口にできん。ていうか痛すぎて吐く。痛み止めも今手持ちにあるものは効かないしな……。てか尿路結石ってこんな痛いの……??お産の次に痛いって書いてあるけど、じゃあお産はどんだけ痛いんだよ……。お母さんすごいわ……。

 膵炎なら救急車呼ぶべきだけど、尿路結石だったら緊急性低いからタクシー呼ぼう。

 

「タクシー1台お願いします。住所は……」

『あ、この番号は横浜の担当でして……申し訳ありませんが、再度担当地区の番号にかけ直していただけますか?』

「あっ……すみません」

 

 こんなうっかりをしつつ、なんとかタクシーを呼んだ。今は痛みが落ち着いてるのでいいが、電話を間違えた時はほんとに死ぬかと思ったし、もう救急車呼んでもいいか??って気持ちになった。

 タクシーを呼んでる間に病院に行く準備をした。尿路結石だったとしても、石が大きければ入院が必要になるかもしれないので、最低限入院に必要なものをカバンに詰めた。入院したら仕事どうしようか……。

 タクシー到着。乗り込んで、車の揺れに吐きそうになりながらも病院に到着する。座っているのが辛い。財布から小銭を出すのも億劫で、1800円はカードで支払った。

 受付を済ます間、脂汗が止まらない。受付のお姉さんがめちゃくちゃシャキシャキしてる人で助かった。左脇腹と背中が痛すぎて、普通に歩けない。そこらへんにいるおばあちゃんたちの方が歩くのが早い。待ってくれ。置いていかないでほしい。

 問診票を書いて、診察待ち。前に4人くらい他の患者さんがいたので、その間はずっと頭を下げてお腹を庇う形でいた。そして、この時から頻尿がすごい。トイレに行きたいと思って行くけど、出ない。採尿の25mlがギリギリとれるくらいしか出ないのに、15分に1回はトイレに行きたくなる。

(絶対尿路結石じゃん…………)

 尿路結石に確信を持った時、漫画『GTO』の内山田教頭を思い出した。あの人めちゃくちゃ血尿出てたし「石が出た!」って喜ぶシーンあったけど、そりゃこんな痛かったら石出て喜ぶやろな……って。

 診察をして、痛み止めの筋肉注射を打ってもらった。その後、採血→採尿→CT→超音波検査を受けた。痛み止めを打ってもらったおかげか、動いているうちに石が落ちたのか、どちらかは分からないが気を失うほどの激痛は消えていた。

 再び診察。痛くて座っていられなかった斎藤の横に、先生が立つ。

 

医者「尿路結石です」

斎藤「あー……はい」

 

 ですよね!!!!!!

 尿路結石ってこんな痛かったんですね!!!!!知らなかった!!!!!

 

医者「肉の食べ過ぎとか……そういうのでなるんですけどね、おっさんに多いやつ(笑)」

斎藤(何わろてんねんお前)

医者「石があります。少し大きくて、大体6mmくらい。腎臓と膀胱をつなぐ尿管ってのがあるんですけど、その尿管は大体5mmくらいです。今痛みが落ち着いてるので、もしかしたら膀胱まで落ちてしまっているかもしれない。しっかり水を飲んで、出してください。1日2リットルです。できますか?」

斎藤「……頑張ります」

医者「うん。じゃああとは痛み止め多めに出しとくのでね。再診はなくていいけど、次に同じようなことになったら泌尿器科に行ってください。あと、もしかしたら次の時は石を砕かないといけないかもしれません」

 

 こうして全てが終わり、晴れて尿路結石の診断をいただいた斎藤。お会計は10480円。たっけえ。

帰りはまた痛みがぶり返していたのでタクシーを使いました。タクシーの運ちゃんは、朝送ってくれた人と同じ人だった。

 

「朝と同じ方ですよね」

「そうですね……」(痛くてそれどころじゃない)

 

 家に帰り、水を飲むが痛くて吐くを2セット。座薬を使って、痛みが引いてきたので少しウトウトできて、ようやく今に至る。目が覚めたら少し下腹部が痛いので嫌な予感がする。

 まだ水が600mlしか飲めてない。吐いたのでそもそもプラマイゼロである。

 尿路結石との戦いは始まったばかりだ……!!!!

 

 

 

 ちなみにカバンに詰めた〈入院セット〉をご紹介。

・下着2枚

・常備薬

お薬手帳

・充電器

・Switch

・綿棒

・スリッパ

・歯磨きセット

 最近の病院はパジャマ+日用品(タオルやティッシュ)をレンタルできるところが多いし、印鑑も自筆ならいらないよってところが増えているので、最悪時間潰しのものとお金だけ持っていけば、あとはもう病院の売店で大体揃うと思います。